春植え野菜の前作チェック|3〜5月に確認すること

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3月から5月は、家庭菜園で一年のうち最も苗が動く時期です。ホームセンターに苗が並び始めると、つい買ってから植える場所を考えることになりがちです。

しかし春夏野菜は連作に弱いものが多く、トマト・ナス・スイカなど輪作年限4〜5年のグループが集中しています。植え付け前の確認が一年の成否を分けます。

この記事では、春の植え付け前にチェックすべきことを整理します。

春に植える主な野菜と輪作年限

野菜 あける年数 植え付けの目安
トマト・ミニトマト ナス科 4〜5年 4月下旬〜5月
ナス ナス科 4〜5年 4月下旬〜5月
ピーマン・シシトウ ナス科 4〜5年/3〜4年 5月
ジャガイモ ナス科 2〜3年 2月下旬〜3月
キュウリ ウリ科 2〜3年 4月下旬〜5月
カボチャ・ズッキーニ ウリ科 1〜2年 5月
スイカ ウリ科 4〜5年 5月
エダマメ マメ科 3〜4年 4〜5月
インゲン マメ科 2〜3年 4〜5月
トウモロコシ イネ科 1年 4〜5月
サツマイモ ヒルガオ科 0〜1年 5〜6月
オクラ アオイ科 2〜3年 5月
ニンジン(春まき) セリ科 2〜3年 3〜4月

4〜5年グループが多いのが春の特徴です。トマト・ナス・ピーマン・スイカが該当します。これらを植える区画は、慎重に選ぶ必要があります。

チェック1: 何年前に同じ科を植えたか

まず記録を確認します。これから植える野菜の輪作年限を基準に判断してください。

「前作がジャガイモ(2〜3年)だから2年あければいい」ではありません。そこにトマトを植えるならトマトの基準(4〜5年)で判断します。

記録がない場合の対処は栽培記録のつけ方にまとめています。

チェック2: 直前の秋冬作との相性

春の植え付けで見落としやすいのが、直前の秋冬野菜との相性です。年をまたぐので意識から抜けやすいところです。

玉ねぎ・ニンニクの後 → マメ科は避ける

秋に植えた玉ねぎやニンニクは、5〜6月に収穫します。その後にエダマメやインゲンを植えたくなりますが、ネギ類の後のマメ科は生育不良になりやすいとされる代表的な組み合わせです。

ネギ類の根圏にいる微生物が、マメ科に必要な根粒菌の働きを妨げるためと説明されます。理由と背景はマメ科の連作障害|根粒菌のしくみと玉ねぎ後がNGな理由をご覧ください。

玉ねぎ・ニンニクの後には、ナス科やウリ科、サツマイモが向きます。

アブラナ科(大根・白菜・キャベツ)の後 → ナス科・マメ科が良い

秋冬のアブラナ科を収穫した後は、ナス科やマメ科が相性の良い組み合わせです。共通の土壌病害が少なく、地力の面でも噛み合います。

ほうれん草・レタスの後

輪作年限が短い野菜なので比較的自由が利きます。春夏の主要野菜との組み合わせで大きな問題は起きにくいグループです。

チェック3: ジャガイモの区画に石灰を入れていないか

ジャガイモは春の植え付けが2月下旬〜3月と早く、土づくりが冬のうちに行われるため、うっかりが起きやすい野菜です。

ジャガイモの区画に石灰を入れてはいけません。 ジャガイモのそうか病はアルカリ性土壌で活発になるため、pHを上げると表面がかさぶた状にざらつきます。

「土づくり=とりあえず石灰」で作業していると、この一点で失敗します。前作でアブラナ科の根こぶ病対策として石灰を入れた区画も、ジャガイモには向きません。

詳しくは石灰の種類と使い分けをご覧ください。

チェック4: 接ぎ木苗にするか決める

春はナス科・ウリ科の苗を買う時期です。接ぎ木苗にするかどうかを、区画の状態で判断します。

接ぎ木苗を選ぶべき区画

実生苗で十分な区画

購入時の注意と植え付け方は接ぎ木苗は連作障害に効くのかにまとめています。接ぎ木部分を土に埋めないのが最重要です。

チェック5: 回しきれない区画をどうするか

計算した結果「どの区画も年数が足りない」となった場合の選択肢です。

連作に強い野菜に切り替える — サツマイモ、トウモロコシ、カボチャ、ネギ類なら春でも植えられます。連作に強い野菜・弱い野菜の一覧を参照してください。

プランター・袋栽培にする — 新しい培養土を使えば連作の心配はありません。トマト・ナス・キュウリはプランターでも十分育ちます。

接ぎ木苗+様子見 — リスクを承知で植えるなら、せめて接ぎ木苗にします。

その区画は夏に太陽熱消毒する — 春夏作を諦め、太陽熱消毒でリセットして秋冬作から復帰する、という判断もあります。

春の植え付け前チェックリスト

苗を買いに行く前に、この5つを確認してください。

前作を入力するだけで植えてよい野菜が分かる連作障害チェックツールを使えば、この確認は数クリックで済みます。買い物に行く前にスマホで開いてみてください。

まとめ

前に育てた野菜を選ぶだけで、次に植えてよい野菜がすぐ分かります。

連作障害チェックツールを使う